【 肩、ひじの痛みの治療 】

肩の痛みは四十肩や五十肩とよばれ、中高齢の方にしばしばみられますが、医療機関にかからずに様子を見ている方も多いのではないでしょうか。五十肩は、江戸時代から使われている用語でありながら現在も医療現場でも多く使われる医学用語です。実は、五十肩にはさまざまな原因が隠れており、頻度が多い病態として、腱板断裂、凍結肩、石灰性腱炎、変形性関節症、肩鎖関節症などがあります。重要なことは、痛みの症状は肩甲骨まわりから肩、二の腕(上腕)にかけての痛みと同じようにみえますが、詳しく調べるとそれぞれに特徴があり、治療方法は大きく異なります。なかなか良くならずに長びく痛みはもちろんのことですが、早めに適切な治療をおこなうことが重要です。もっとも大切なことは、安静と運動のタイミングを見極めることだと考えています。無理をして肩をぐるぐる回す運動を続けたりしていませんか。当院では、症状に合わせた痛みの治療と最適な時期でのリハビリテーションの治療を提案したいと考えています。
本来、肩やひじの関節は手を目的の場所に動かす(口にものを運ぶ、髪を整える、背中をかく、など)ための関節であり、日頃は意識することなく使い動かしています。とくに、肩やひじの痛みが長びくと、うでの置き所や動かし方を強く意識した生活を過ごし、生活の質(QOL)が悪化している方が多くいます。ただの五十肩、ただのひじの痛みだと思わずに、専門医にご相談ください。ひじの痛みの原因は、テニス肘(外側上顆炎)、変形性関節症、靭帯損傷などさまざまです。当院では、肩・ひじ治療の専門医が患者様の症状やエコーなどの検査から原因をつきとめ、適切な治療を提案します。