【 腱板断裂の治療 】

肩関節を支える4つの筋肉をまとめて腱板とよび、スポーツの現場ではインナーマッスルとして知られています。この筋肉が痛んでしまった病態を腱板断裂とよび、50歳台より急激に頻度が増加することが明らかとなっています。最近の調査から、60歳台では6人に1人、70歳台では4人に1人、80歳台では3人に1人に腱板断裂があるといわれています。腱板断裂には、適切な保存療法(手術によらない治療)が重要です。ただし、症状が長びく場合や肩が挙がらないなど機能障害をきたしている場合には、手術治療が必要となります。当院ではまわりの筋肉の負担を最小限にするために関節鏡手術をおこない、腱板断裂の大きさに応じて、腱板修復術やより専門的な手技を要する腱板再建術(上方関節包再建術)を提案いたします。また、うでがまったく挙がらない方に適応となり、肩の専門医のみが許可されている手術(リバース型人工肩関節置換術)が可能な施設となっています。