肩・肘・手の治療

肩、ひじの痛みの治療

肩の痛みは四十肩や五十肩とよばれ、中高齢の方にしばしばみられますが、医療機関にかからずに様子を見ている方も多いのではないでしょうか。五十肩は、江戸時代から使われている用語でありながら現在も医療現場でも多く使われる医学用語です。実は、五十肩にはさまざまな原因が隠れており、頻度が多い病態として、腱板断裂、凍結肩、石灰性腱炎、変形性関節症、肩鎖関節症などがあります。重要なことは、痛みの症状は肩甲骨まわりから肩、二の腕(上腕)にかけての痛みと同じようにみえますが、詳しく調べるとそれぞれに特徴があり、治療方法は大きく異なります。なかなか良くならずに長びく痛みはもちろんのことですが、早めに適切な治療をおこなうことが重要です。もっとも大切なことは、安静と運動のタイミングを見極めることだと考えています。無理をして肩をぐるぐる回す運動を続けたりしていませんか。当院では、症状に合わせた痛みの治療と最適な時期でのリハビリテーションの治療を提案したいと考えています。
本来、肩やひじの関節は手を目的の場所に動かす(口にものを運ぶ、髪を整える、背中をかく、など)ための関節であり、日頃は意識することなく使い動かしています。とくに、肩やひじの痛みが長びくと、うでの置き所や動かし方を強く意識した生活を過ごし、生活の質(QOL)が悪化している方が多くいます。ただの五十肩、ただのひじの痛みだと思わずに、専門医にご相談ください。ひじの痛みの原因は、テニス肘(外側上顆炎)、変形性関節症、靭帯損傷などさまざまです。当院では、肩・ひじ治療の専門医が患者様の症状やエコーなどの検査から原因をつきとめ、適切な治療を提案します。

腱板断裂(けんばんだんれつ)

肩関節を支える4つの筋肉をまとめて腱板とよび、スポーツの現場ではインナーマッスルとして知られています。この筋肉が痛んでしまった病態を腱板断裂とよび、50歳台より急激に頻度が増加することが明らかとなっています。最近の調査から、60歳台では6人に1人、70歳台では4人に1人、80歳台では3人に1人に腱板断裂があるといわれています。腱板断裂には、適切な保存療法(手術によらない治療)が重要です。ただし、症状が長びく場合や肩が挙がらないなど機能障害をきたしている場合には、手術治療が必要となります。当院ではまわりの筋肉の負担を最小限にするために関節鏡手術をおこない、腱板断裂の大きさに応じて、腱板修復術やより専門的な手技を要する腱板再建術(上方関節包再建術)を提案いたします。また、うでがまったく挙がらない方に適応となり、肩の専門医のみが許可されている手術(リバース型人工肩関節置換術)が可能な施設となっています。

手、末梢神経の治療

手の痛みをきたす原因は数多くあり、関節・筋肉・腱・腱鞘・神経など原因となる場所もさまざまです。とくに手首から指先にかけて29個の骨が複雑に並ぶため、骨折などの外傷に対する治療もさまざまであり、より専門的な診療が必要と考えています。手のしびれや動かしづらいなどでお困りの方は、末梢神経が原因となっている場合があります。当院では、充実した画像診断に加えて専門的な末梢神経の検査(神経伝導速度検査や筋電図検査など)をおこない、症状の原因をつきとめて適切な治療を提案します。

ページ最上部へ